謎の作曲家

7月に入り


猛烈に暑くなってきましたが


今日は


本当は、前回書こうと思ったけど書けなかったので


演奏up後記2ということで書いてみます。


先日upした"アヴェ・マリア"という曲は


"カッチーニアヴェ・マリア"として世に知られていますが


これは、ジュリオ・カッチーニ(Giulio  Caccini)という


バロック時代初期の作曲家で


音楽の父といわれた、かのバッハよりも


少し前の時代にあたります。


一般的には、このカッチーニによって作られた曲として知られていますが


本当はそうではなく


ウラディーミル・ヴァヴィロフ(Vladimir  Fiodorovich  Vavilov)という


ソ連(当時)の作曲家によって


1970年頃、作られたものであるらしいです。


何百年も昔のバロック期ではなく


私が生まれたころの曲なんだ~と思ったら


何か親しみが湧いてきたのですが


それにしても


どうして自分で作ったのに、他人の曲として


発表したのでしょうか...


このヴァヴィロフさんという方は


常々、古典作曲家の名前を借りて発表することがあったらしいのですが




作曲者不詳として世に送り出されました。


その後、90年代の半ばになって


ジュリオ・カッチーニ作曲ということになったらしいのです。


不思議ですよね....


このヴァヴィロフさん自身は、1973年に亡くなったのですが


作曲者としては名が隠れていたけれども


こうやって、日の目を見る時が訪れて良かったですよね。


でも考えてみると


クラシックの作曲家というのは


近現代以外では、ほとんど何百年も前の時代の人達なのですから


謎はいろいろあります。


私の好きなショパンも、謎めいた部分があったようですし


これからもっと勉強して、書いてみたいですね(^_^)